AI搭載エディタCursorを検討している方へ

AI搭載エディタCursorを検討している方へ

この記事はCursorを使ってみたいけどまだ触ったことがない方に向けてに書いています。

私は執筆時点で半年ほど利用しています。AIコードエディターのCursorを使ってみて便利、不便(利用制限のみかな・・・)を残しておきます。

何ができて、どんなメリットがあるのか気になるところですよね。 下の目次を参考に気になる部分からつまみ読みしてください。

目次

AIチャット機能 (Command + L)

CursorのAIチャット機能は、テキストエディタと一つの画面で対話できるので効率があがります。

Cursorの画面一部

後はプロンプトを入力するのみです。しかも後述するプロジェクトルールなどを設定しておくとプロンプトも最小限で依頼できます。

他にも修正依頼した場合、コードの修正前後を両方表示してくれるのが便利で、かつ、この状態のままテストサーバーにアップしても反映されます。

Cursorの修正直後の画面

希望どおりであれば反映範囲画面右下のKeepをクリック。不採用ならUndoをクリックで元の状態に戻せます。これが超絶便利です。

ChatGPTを使っていたときはコードのコピペを行っていましたが、その必要がないだけでかなりの時短効果が体感できます。

そんなAIチャット機能にはAsk、Agentの2つのモードがあります。 それぞれ説明しますね。

Askモード

単純な質問に対してはコードブロックなどを使い、迅速に回答を教えてくれます。

Agentモード

AIがあなたの代理人のように、ファイルの作成やターミナルの操作を提案し、実行まで行います。私も普段はこちらを使うことが多いです。

ユーザーが一度指示を出すだけで、必要なファイル作成からコーディングまでを自動で進めます。

後ほどプロジェクトルールの部分で触れますが、細かなカスタマイズが必要な場合や、意図しない変更を避けたい場合は、プロンプトや最初の依頼時に実行前に必ず確認をとることなど入れておくと良いですね。

さらにMCPファイルシステム設定を行っているとご自身のパソコン内でファイル生成まで行ってくれるので便利ですね。

特にGitなどはすべて自然言語で行えるのでコマンドを忘れてしまうほど便利ですね。

余談ですが、どのモードでもどのAIを使うかは選択できます。

Cursorの右上にある歯車マークをクリック。「Models」をクリックするといろんなAIを選択できます。

私はProプランなので claude-4-opus は選択できません。(泣)

インラインチャット機能 (Command + K)

ファイルを開いた状態で「Command + K」(Windowsの場合は「Ctrl + K」)を押すと、コード上に「プロンプトバー」が表示されます。

ここに「varをすべてconstもしくはletに変換してください」のように指示を入力すると、コードの差分が表示され、すぐに適用できます。コードの一部を修正したい場合に便利です。

コード補完機能 (Cursor Tab)

私がCursorを使うきっかけになった機能です。VSCodeにも拡張機能で同じようにコード補完してくれるものもありました。しかし補完機能のレベルが段違いでした。(当時の話です)

AIが次に書くコードを予測し、薄い灰色で表示してくれます。

上記画像でいうとclass=”text02″の薄く表示されている部分です。

この状態でTabキーを押すだけで自動で入力されます。

しかも補完機能の精度が高いのでタイピングの手間を大幅に削減し、効率的なコーディングをサポートしてくれます。

プロジェクトルール(Cursorルール)

AIにコード生成を任せる際、AIは時に「暴れ馬」のように振る舞うことがあります(笑)

こういうとき、プロジェクトルールを設定することで、効率的にAIとお付き合いできます。

まず、全体のルールを設定するのが最初です。

設定してない方はCursor画面右上にある歯車マークをクリック。

「Rules & Memories」を選択。

共通のルール

User Rulesの +Add Ruleをクリックしてルール(プロンプトとして日本語で回答してくださいとか・・・)を記述してください。 上記画像の全体のルールを参照

例えば

  • こういった形で実装してほしい」「これをしてはいけない」など具体的な指示をAIに与える
  • 品質管理と問題対応: エラーが発生した際の対応プロセス(問題の切り分け、対策案作成、修正後の動作検証など)を明示する
  • 「指示されてない変更は行わないでください」といったルールを設ける

プロジェクト固有のルール

プロジェクトのルートディレクトリに「.cursor/rules/」フォルダを作成し、その中に.mdcファイルを作成します。

ルールの適用タイミング(Rule Type) は以下の4つのタイプで適用タイミングを決定できます。

Always Apply (常に適用)

すべてのチャットと、cmd-kで呼び出すセッションに、このルールが常に適用されます。

Apply Intelligently (インテリジェントに適用)

AIエージェントが、ルールの説明文を基に「関連性がある」と判断したときに、自動で適用されます。例えば、特定のフレームワークに関するルールを記述し、そのフレームワークに関連するファイルを開いたときにだけ適用させたい場合などに使います。

Apply to Specific Files (特定のファイルに適用)

指定したファイルパターンに一致するファイルに対してのみ、このルールが適用されます。jsファイルにはJavaScriptの規約を、cssファイルにはCSSの規約を適用するなど、ファイルの種類やパスに応じて厳密にルールを分けたい場合に最適です。

Apply Manually (手動で適用)

@cording-rules のように@マークでシンボル指定されたファイル名がある時のみルールが適用されます。

以前は、.cursorrulesというファイルに記述していましたが、現在では推奨されていないそうです。

作成したルールを確認するには

Cursorの右上にある歯車マークをクリック。

「Rules & Memories」を選択。 「Project Rules」で設定されているルールを確認できます。

シンボリック機能

チャット内で「@」マークを使うことで、特定のファイル、フォルダ、またはドキュメントを直接指定できます。これにより、AIにピンポイントで指示を出せます。

例「@pages/index.tsxを修正して」

選択するファイルが複数ある場合は画像左上の@マークをクリックするとファイルやフォルダを選択できます。ここでファイルを選択すると、画像のようにindex.htmlと選択したファイル名が表示されます。

Active Tabという項目は最近追加されており、意味も知らずにおりましたが、この記事作成を機に調べてみると、これは現在エディタ画面上で開いているタブが対象になるそうです。

さらに画面右下のアイコンをクリックすると画像を添付できます。

ドキュメントインデックス機能

この機能はあまり利用していないので簡単に説明します。

フレームワークの公式ドキュメントやサードパーティのライブラリのドキュメントをCursorに読み込ませて、AIに最新情報を学習させることができます。

これにより、AIが古い情報に基づいて誤ったコードを生成するのを防ぎ、常に最新のベストプラクティスに沿ったコードを生成させることが可能になります。

設定方法はCursor画面右上にある歯車マークをクリック。

「Indexing & Docs」を選択。一番下の項目「Docs」で +Add DocsをクリックしてURLを貼り付ける。

下層ページの情報はできるだけ詳細なURLを入力したほうが正確な情報を得られそうです。

JavaScriptなどで新しいフレームワークにチャレンジするときなどに使えそうですね。

コードベースインデックス機能

AIがプロジェクト全体のコードを検索し、構造を理解した上でより精度の高いレスポンスを返せるようにする機能です。

プロジェクト全体の構成を把握したい時などに、「プロジェクト全体はどのような実装になっていますか?」と質問すると、ファイル構造やコンポーネントの役割などを詳細に説明してくれます。

設定方法はCursor画面右上にある歯車マークをクリック。

「Indexing & Docs」を選択。 次に「Index New Folders」がONになっていれば自動で取得されます。

一番上の項目であるCodebase Indexingにて取得進捗を確認できます。

画像やフォルダが大量にある場合は、AIの反応を早くするために読み込まないフォルダなどを指定しておくといいですね。

Ignore Files in .cursorignoreの Editをクリックしてフォルダ名を書き込むだけで、対象となったフォルダやファイルには

上記画像のようなマークが表示されます。

Web検索統合機能

AIがGoogleなどのWeb検索結果を基に回答を生成する機能です。

最新のAPI情報や、ネットに情報が少ない特定のライブラリの使い方などを知りたい場合に、エディター内で完結して情報を得ることができます。

画像のように@webのあとにURLを設定すれば大丈夫です。

プライバシーモード

地味ですが、重要な機能です。AIに学習させたくない場合にありがたいですね。

こちらはCursor画面右上の歯車をクリック。Generalをクリックすると画面一番下に上記画像項目があるので Privacy Modeを選択します。

知らない間にBackground Agentsというモードが提供されています。(2025/08/05日現在BETA版) 私は使ったことがないのでこの記事では紹介を割愛しますが、この機能はクラウド上で処理を行うらしく、そのための情報提供をPrivacy Modeでも行うそうです。Background Agentsなんて使わないから情報は渡さねぇぜっていう方は一番下の More Options をクリック、Privacy Mode(Legacy)を選択すれば大丈夫です。

Cursor Proプランの利用制限

Cursorは利用制限があります。

Cursorのサイトに詳しい数字がありましたので引用しておきます。

Pro : 約225件の Sonnet 4 リクエスト、約550件の Gemini リクエスト、または約650件の GPT 4.1 リクエスト

Pro+ : 約675件の Sonnet 4 リクエスト、約1,650件の Gemini リクエスト、または約1,950件の GPT 4.1 リクエスト

Ultra : 約4,500件の Sonnet 4 リクエスト、約11,000件の Gemini リクエスト、または約13,000件の GPT 4.1 リクエスト

引用元: https://cursor.com/ja

私はProプラン$20/月を契約しています。

どれくらい利用できるかのイメージですが、 Modelは主にclaude-4-sonnetを利用して、毎日8時間コーディングしAgent機能をメインで利用した結果、15日間で約2千万トークン使っていました。金額にすると$19.85まで到達していました。

もちろん、毎月このペースで使うわけではないですが、考えなく使っていると制限に掛かる可能性はあるということです。

Cursorの利用明細

未知の作業に取り組む予定がある場合は、使用トークンなど確認しながらすすめたほうがいいかもしれません。

まとめ

私はCursor導入で、コーディングに要する時間は間違いなく短縮されています。

さらに修正作業や既存サイトへの追加ページなど新規サイト構築よりも確認事項が多い場合などはありがたいものです。

プロジェクトルールをうまく活用すれば、AIの能力を最大限に引き出し、質の高いコードを効率的に生成できます。 ただ、AIが完璧ではないため、Webの基礎知識や各技術の基本的な理解は依然として必要です。

Cursorが作成したコードでわからない部分は解説してもらうといいと思います。

Cursorには無料体験が2週間あるのでぜひお試しください。VScodeを利用されている方ならほぼそのまま移行できます。

一度はお試ししてみてください。

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