
帳簿ってどうすればいいの?



確定申告って結局どうすればいいの?
こういう不安がある人多いんじゃないでしょうか?実は私もそうでした。
フリーランスとして起業した当時はとりあえずネットをあさり、本を買って勉強し、正しいのかどうか不安になりながら確定申告にのぞんだことをおぼえています。
フリーランスにとって、日々の取引を記録する帳簿付けは避けて通れない道。でも、難しく考えなくても大丈夫です。このあとご紹介する便利な会計ソフトやアプリなどもあります。
この記事では、フリーランスになったばかりの方や、副業を始めているけどそろそろ帳簿をつけないとなぁ、と考えている人。
そんな方に帳簿をどうやってつけたのかを解説します。
できるだけ時間をかけず、小さいお金で本業に集中できるようになることが目的です。
そもそも帳簿って必要なの?


帳簿の必要性って?
私がフリーランスになったばかりのときは、帳簿に対して



経費をつけるために必要なんでしょ。
くらいのイメージでした。(笑)
1年間に生じた所得を正しく計算して申告するためには、日々の取引の状況を記帳し、帳簿や書類を一定期間保存する必要があります。
これにより、所得税を算出し、確定申告を行うための根拠となるものだからです 。
と書かれておりますが、要は必要なんです。



知識もないし、青色とか控除額がどうとか面倒なことに時間をかけるなら本業に時間をかけたほうがお得なんじゃないの!
っていう人、私のまわりにもいました。これには



どうせ同じ確定申告するなら青色申告で65万円の控除を受けたほうがお得ですよ。
っていう答えになります。絶対したほうがいいですよ。自分の仕事の数字を把握もできますしね。
保存の義務ってどういうこと?
このあたりは私も苦手でざっくりとしかおぼえてないです。この機会に調べてみましたが、いろんなサイトによると帳簿によっては最長7年の保存期間が必要だとわかりました。
参考サイト
リランスブログ
電子帳簿保存法一問一答(Q&A)| 国税庁
かなりざっくりとした回答ですが、保存しておけばいいんじゃないかと思ってます。
私の場合、帳簿は振り返りに使うので、ずっと保存しておく予定でした。
なので、始めから会計ソフトを使う予定で、保存期間をそこまで意識することはありませんでした。
おかげさまでまだ経験はないですが、帳簿を付けないと、税務調査で不利益を受けたり、ペナルティが課せられる可能性もあります。
日頃からしっかりと帳簿付けを行い、いつでも提示できたほうがよさそうですね。
初心者でも簡単!フリーランスにおすすめの帳簿の付け方


帳簿をつけると聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、いくつかのポイントと便利なツールを活用すれば、初心者でも簡単に行えます。
まずは準備!事業用とプライベートを分けよう
- 事業用口座の開設(おすすめ)
経理処理を楽にするための第一歩として、事業で使うお金とプライベートのお金を明確に分けましょう。私は住信SBIネット銀行で事業用口座を開設しました。
選んだ理由はネットバンクで、さらに目的別口座がある点です。



売上金が入ったからこれでパァッといっちゃうぜ!



いや、ダメでしょ!
売上金の全てが自分のお金ではありません。
なぜなら税金などの支払が発生します。そのために入金があった時点で目的別口座にわけることによって使える金額をイメージしやすくなります。
- 事業用クレジットカードの作成(おすすめ)
経費の支払いを事業用クレジットカードにまとめることで、帳簿付けの手間が大幅に削減できます。利用明細が自動的に記録されるため、経費管理が楽になります。
余談ですが、新しくカードをつくるなら銀行と相性のいいカードがあるので調べてから作成をおすすめします。
住信SBIネット銀行ならミライノカードや三井住友カードあたりでしょうかね。このあたりはお好みでいいかなと思います。
帳簿付けを劇的に楽にする!クラウド会計ソフトの活用(強くおすすめ)
クラウド会計ソフトは、簿記の知識がない初心者でも簡単に帳簿を作成できるおすすめのツールです。
「freee」「やよいの青色申告オンライン
ほかにもタックスナップというアプリも使いやすいと評判でスマホメインでやりたい方にはオススメです。
会計ソフトを使うメリット3選
- 自動連携機能
銀行口座やクレジットカードと連携することで、取引データを自動的に取り込んでくれます。手入力の手間を大幅に減らし、入力ミスも防ぎます。
- 簡単な仕分け
経理や簿記の知識がなくても、簡単な操作で日々の取引を仕訳できます。もちろん少しは知識あるよって方も自動仕訳もあるので助かるでしょう。
- 確定申告書類の作成
帳簿データをもとに、確定申告に必要な書類を自動的に作成できます。私も実際に使っている「弥生会計」で実感していますが、確定申告で税金を抑えるには青色申告は必須です。
青色申告の控除を最大限活かすためには貸借対照表と損益計算書という書類が必要です。
これらの書類たちは会計ソフトで自動で作成してくれますので考えなくても大丈夫です。
私は会計サービスは「やよいの青色申告オンライン」をつかっていますが、見積もりや請求書の作成なども同じ会社が運営している請求書作成サービス「Misoca(みそか)」
日々の積み重ねが重要!こまめに帳簿を付ける??


ここは性格の出る部分だと思います。理想を言えばまめにおこなうほど良いという回答になりますよね。



そうは言っても面倒だよ
とか、



面倒なことは年に1回(確定申告)でいいよ
という方もいらっしゃいます。



まぁ、わかるけど・・
ここからは、じつは面倒くさがり屋な私のやり方を案内します。
経理処理は月一回!
タイトルどおり、私は経理処理の日を決めております。
カードの支払い明細が出てから先月の処理を行います。つまり今が5月であれば4月の経理処理を行います。
こうすることで事前にミスに気づきやすくなり、また確定申告前の憂うつな気持ちを少し楽にできます。(笑)
会計ソフトを使うと、カードでの購入やカード決済している取引は自動で取得してくれて簡単です。
その他に売上や、入金処理なども同時に行って事業のお金の流れを月イチで把握できます。
会計処理のミスとはなに?
個人的に会計ソフト使っていてもミスはあります。
ここでは私がミスによって時間を費やしてしまった事例をご紹介します。
- 二重入力!入力しているのを忘れて同じ項目を入力する。
これは会計ソフトの扱いになれるまでよく起こりました。原因はカード支払い月と記述している月が、ずれていることによる勘違いから発生していました。
- 仕分けの記帳を右と左を間違えて金額がプラスとマイナスが逆に記帳してしまっていた。
カード支払では問題ないですが、自分への給料支払や得先からの入金など、現金がからむ処理は入金時は口座残高を左側(借り方)に記述するのですが、逆にしていたことにより後で金額が合ってないことに気づいた。
上記のような凡ミスが増えると銀行口座の残高と帳簿上の残高はあいません。こうなるとハマりはじめます。
合わない金額を見てパッと内容がわかればいいですが、複数のミスが関わっていると数字だけみてもすぐには理解できないでしょう。
さらに年に1回だけ経理処理を行っていると、最初の月からさかのぼってひと月ずつミスを調べていかないといけません。
この作業は本当に苦痛でした。
だから仕入れや売上が頻繁にない比較的会計処理の少ない業種でも月イチをおすすめします。
フリーランスって何が経費になる?
何度も書いてきましたが、どうせ確定申告するならできるだけ納める税金は減らしたいですよね。
経費を適切に管理することは、節税につながる重要なポイントです。
事業に必要な支出は基本的に経費として計上できますが、かといってプライベートな支出と混同してはいけません。
といっても私は下でご紹介する本を読んだだけですけどね。わかりやすくマンガも入っており、説明もわかりやすくとても読みやすい本だったのでオススメです。
確定申告に向けて知っておくべきこと


ここでは確定申告までに知っておいたほうがいいことを説明します。
帳簿と書類の保存
先程も書きましたが、確定申告時には提出書類があります。そして保存しておかなければなりません。
そのあたりも会計ソフトにまかせておけばいいかと思いますが、提出書類などはパソコンで保存して、同時に万が一にそなえてクラウドサービスや外部ストレージに保存しておくほうが無難ですね。
これらの書類は、税務調査の際に提示を求められることがあるそうです。私はまだ未経験です。(笑)
e-Taxの活用(おすすめ)
マイナンバーもそうですが、e-Taxは登録までが面倒で、なんでこんなに使いづらいんだよって毒づいていたこともありました。
しかし初めての確定申告をしてからは、その便利さに「登録してよかった」と納得しました。
私はサラリーマンのとき一度だけ確定申告をしたことがあるのですが、当時は今ほどインターネットが普及してなかったので地元の税務署で書類をもらい、書類を作成して後日提出したことがあります。
その記憶のせいか、
- 自宅で全て完了する。
- 青色申告の際控除額が10万円増える。
- 申告開始時期が少し早い。
などのメリットには驚きました。還付金があったときも振込みまで早かったですね。
私の場合は、iPhoneとノートパソコンがあればカードリーダーは不要でしたが、お持ちの機種によるので詳しくはe-TaxのHPよりご確認ください。
忙しい時期に税務署に行く手間や時間を省くことができるのは本当にメリットです。ぜひお試しください。
源泉徴収どうされますか?って質問されたけど
フリーランスの場合、仕事や取引先によっては報酬から所得税などが源泉徴収されることがあります。
これは、報酬を支払う事業者が、あらかじめ所得税などを差し引いて国に納付する制度です。
初めて聞いたときは「??」となりましたが、源泉徴収された金額は、確定申告を行うことで精算されるので、発行された支払調書(サラリーマンでいうところの源泉徴収票)などをしっかりと保管しておきましょう。
フリーランスになってからの国民健康保険と国民年金の支払い
フリーランスになったばかりのとき、まったく税金や福利厚生について知識がなく、奥さんの健康保険と年金の支払があることに驚きました。個人事業主には扶養家族という考え方がありませんでした。
奥さんの支払いも発生することを知らなかったのです。今思うと呑気なもんでしたね。自分の甘さを痛感した思い出です。
まとめ:フリーランスの帳簿付けはそれほど面倒ではない。ただし業種によるかな
なんともあやふやなタイトルにしてしまいましたが、Web制作の請負以外の会計処理はほとんど経験がありませんのでこういうタイトルになりました。(笑)
フリーランスにとって帳簿付けは必須の業務ですが、クラウド会計ソフトなどの便利なツールを活用し、事業用とプライベートのお金をきちんと分けること、そしてこまめに記録する習慣をつければ、決して難しいものではないというのが私の感想です。
この記事が、これからフリーランスになる方、そして帳簿に不安を感じているあなたの助けとなり、少しでも本業に取り組める時間が増えることを願っております。